人工知能(AI)が世界をこれまで以上に予測しにくいものにしている。米投資運用会社オークツリー・キャピタル・マネジメントの共同創業者ハワード・マークス氏は17日、こうした見方を示した。

同氏は「投資業界の多くの人が将来起こると考える事象に基づいて行動を決めているが、それだけでは不十分だ」と述べ、AIの重要性を生み出しているのと同じ力が、AIが何をするのか、あるいは何をしないのか、さらに人々の仕事をどの程度奪うのかについての予測不能性も生んでいると指摘した。

ニューヨークで開かれた「キャピタル・マーケッツ・インダストリー」会議でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた。

オークツリー共同創業者のハワード・マークス氏が語る

「新しいものは想像力をかき立て、人々に売り込みやすい。そして新しいが故に、その欠点が実際に表面化する機会がこれまでなかった」とマークス氏は説明。

「鉄鋼バブルやハンバーガーバブルは存在しなかったが、新しいテクノロジーや新たな金融イノベーションでは、リスクの下振れを理解しないまま、約束だけを根拠に人々が飛び付く」と語った。

同氏によれば、AI関連企業に資金を貸し付けるよりも株式を購入する方が、投資家にとっては望ましい可能性が高い。「ビジネスモデルの本質的なリスクを取るのであれば、固定利回りの投資家ではなく、オーナーとして報われるべきではないか」との見方を示した。

マークス氏は、AIの影響は過小評価されているとも言及。ジャック・ドーシー氏率いる米フィンテック企業ブロックが全従業員の約半数に当たる4000人を削減すると先月発表したことを例に挙げ、「この意味の重大さを理解している人はどれだけいるのか」と問いかけた。

一方で、AIが自身の運用会社のビジネスモデルを覆したわけではないとしつつも、顧客向けの最新リポート作成にはAIを活用したと明らかにした。

原題:Oaktree’s Howard Marks Says Investors Are Underestimating AI(抜粋)

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