人工知能(AI)半導体で圧倒的シェアを占める米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、AI用GPU(画像処理半導体)「H200」について、中国の顧客向けの製造を再開するプロセスに入ったと明らかにした。世界最大の半導体市場への復帰を目指す取り組みが前進した。

フアンCEOは17日の会見で、「中国の多くの顧客」にH200を販売する許可を得ており、製造再開の過程にあると説明。数週間前から見通しが変化したと語った。

カリフォルニア州サンノゼで開催された同社の年次カンファレンス「GTC」のイベントで、フアン氏は「当社のサプライチェーンは活気づいている」と述べた。今回のエキスポで、同社は16日に続々と新製品を披露し、17日午前には投資家向けに最新の財務状況を開示した。

米国の最先端技術へのアクセスを阻止するため、米政府は2022年以降、対中半導体規制を段階的に強化してきた。先端プロセッサーの対中輸出は安全保障上の理由から引き続き制限されているが、トランプ大統領は昨年12月、中国の習近平国家主席に対し、 エヌビディアのH200を中国に販売できるようになると伝えたことを明らかにした。

エヌビディアの発表によれば、H200の対中輸出は、米国での出荷前検査と再輸出分への25%の関税適用が条件となる。ブルームバーグの報道によると、H200の販売を中国の1顧客当たり7万5000個に制限し、総出荷数を最大100万個とする案が検討されているという。

AIアプリケーションの学習・推論処理の高速化をサポートするエヌビディアの最新AIアクセラレーターと比べると、H200は性能で劣るが、中国国内で入手可能な製品より高度な性能を有する。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEO

エヌビディアの業績予測には中国のデータセンターからの収入は含まれていない。

17日の米株市場で、エヌビディアの株価は0.7%安の181.93ドルで取引を終え、年初来の下落率は2.5%となった。

原題:Nvidia CEO Says Company Firing Up H200 Production for China (1)(抜粋)

--取材協力:Edward Ludlow.

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