イーロン・マスク氏の人工知能(AI)スタートアップxAIは、チャットボットの「Grok(グロック)」に金融政策に関する知識を深めさせるため、バンカーやプライベートクレジットの融資担当者を採用しようとしている。投資専門家向けのソフトウエア開発は、競合のAI企業も目指している。

xAIは自社のウェブサイトに、ウォール街のバンカーやポートフォリオマネジャー、トレーダー、クレジットアナリストの求人を立て続けに掲載。Grokにレバレッジド・ローンのシンジケーション、ディストレスト投資、住宅ローン担保証券(MBS)やローン担保債務(CLO)を含むニッチな債券など、金融モデルの思考を教えるデータアノテーションチームを増強したい考えだ。

同社の求人欄によれば、暗号資産や株式市場の金融専門家も募集している。

AI開発の主要企業は、専門家が有料でも使いたくなるようなソフトウエアの開発に一段と力を入れており、とりわけ複数のスタートアップが目を向けているのが金融業界だ。OpenAIとアンソロピックは、市場分析や投資リポートなどを効率的にまとめるツールを公開した。こうした動きは、従来型のソフトウエアが時代遅れになるとの懸念を投資家に抱かせている。

マスク氏が2月に傘下のスペースXと合併させたxAIは、企業顧客の獲得で後れを取っていると見られることが多い。これまでのところ、xAIはテスラやスペースXなど、マスク氏傘下企業との取引で収益の多くを得ている。

マスク氏は最近、Grokの学習用にxAIが会計士を採用したことを受け、Grokが「ユーザーの税務を支援できる」と宣伝していた。

原題:Musk’s xAI Hiring Credit Experts, Bankers to Teach Grok Finance(抜粋)

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