衝突が続くイラン情勢は収束の兆しが見えず、事態は“石油戦争”の様相を呈し始めています。こうした中、政府は過去最大規模となる「石油備蓄の放出」を始めました。価格の高騰を抑え込むことはできるのでしょうか。

「これからの1週間さらに攻撃」イラン1300人超が死亡

「卒業生、入場」

子ども達の学校がある街は、今、戦火に包まれています。イランではなく、都内で行われた、テヘラン日本人学校の修了証書授与式。一部の教師は今もイランに残ったまま。オンラインで教え子たちを見守りました。

卒業生
「例えばヒジャブをつけるとかそういう宗教的なものや、文化の違いが特に身についたかなと。イランにもう一度行って、より詳しくなりたいです」

イランに戻れるのは、いつでしょうか。その“問い”には、まだ大人たちも答えられません。

イランへの攻撃が始まって2週間。イラン赤新月社は、これまでに少なくとも1300人以上が死亡したと発表しました。市民が暮らしていた場所も、今はガレキと灰にまみれています。

「ここが軍事施設だなんて、この建物には、神に誓って、軍関係者はいなかった。みんな住宅、これらの建物すべて」

イランを攻撃するアメリカ側にも死者が出ています。13日、イラン側の武装組織の連合体は“アメリカ軍の空中給油機1機を撃墜した”と主張。アメリカ軍は給油機の乗員6人が全員死亡したとしていて、発表されている限り、アメリカ軍の死者は13人になりました。

互いに死者は増えていますが、指導者たちは攻撃を続けるつもりです。トランプ大統領は、イランとの停戦について…

トランプ大統領
「イランは(停戦の)合意を望んでいる。条件がまだ不十分であり、私は合意したくない」

イラン側も戦いを続けると表明しています。

イラン アラグチ外相
「我々は停戦を求めたことや交渉を求めたことは一度もない。『これは勝利のない違法な戦争だ』とトランプ大統領が認めるまで、我々は戦い続ける」

互いに攻撃の正当性を訴え、すでに2週間。アメリカは13日に過去最大の空爆を実施し、これまでに攻撃した標的が1万5000か所を超えたと発表しました。トランプ氏は、さらなる攻撃を宣言しています。

トランプ 大統領
「我々はイランに甚大な被害を与えた。再建に何年もかかるだろうし、これからの1週間でさらに激しい攻撃を加える」