(ブルームバーグ):原油相場は乱高下が続く中で続伸した。イラン戦争に伴う広範な供給の混乱に市場の焦点が集まる中、過去最大規模となる緊急備蓄の放出は相場の沈静化につながっていない。
北海ブレントは一時7.9%高の1バレル=99.24ドルまで上昇。米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は94ドル近辺で推移した。世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡は事実上閉鎖された状態が続き、湾岸の主要産油国は大幅な減産に追い込まれている。海峡周辺では複数の船舶が攻撃を受け、海運リスクの高まりが浮き彫りとなった。
国際エネルギー機関(IEA)は11日、過去最大規模となる石油備蓄4億バレルの緊急放出を承認。決定は全会一致だったと説明したが、放出のペースや期間、国・地域といった詳細には言及しなかった。

バノックバーン・キャピタル・マーケッツのコモディティー部門マネジングディレクター、ダレル・フレッチャー氏は「IEAの放出について私が懸念していた通りだ。完全に無視され、価格はむしろ上昇している」と述べた。
世界の原油輸送量の約5分の1が通常通過するホルムズ海峡の事実上の閉鎖を受け、湾岸の主要産油国は減産を余儀なくされ、原油や天然ガス、ディーゼルなどのエネルギー価格が上昇している。イラン戦争の影響はインフレ危機への懸念も高めている。
ウェストパック銀行のコモディティー調査責任者、ロバート・レニー氏は「敵対行為に終わりが見えず、生産停止が日々増加し、海峡が事実上閉鎖された状態が続く中、ブレントは来週にかけて1バレル=90-110ドルの新たな高値レンジに移行するとの見方を維持している」と述べた。
原題:Oil Advances as Middle East Disruptions Outweigh Release Plan(抜粋)
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