ソフトウエア企業向け融資のデフォルトに対する懸念が高まる中、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントのマーク・ローワン最高経営責任者(CEO)は3日、プライベート・クレジット業界に淘汰の波が来ると警告した。ブルームバーグのインタビューで語った。

ここ数週間、人工知能(AI)がソフトウエア業界のビジネスモデルに混乱をもたらすとの懸念が高まっている。約1.8兆ドル規模のプライベート・クレジット業界には、こうした激変が起きた際に持続的な圧力に耐えられるか、投資家から疑問の声が挙がっている。ソフトウエア業界へのエクスポージャーが不安視され、ビジネス開発会社(BDC)は払い戻しに対応している。

ローワン氏は「これは淘汰だ。短期的な現象ではない」と語り、「これは予見可能だった。できることは、優れた引受人となり、優れたリスク管理者となり、馬鹿馬鹿しいことを最小限に抑えるだけだ」と語った。

投資家の懸念が高まる中、アポロの株価も年初から30%下落し、S&P500種株価指数の2%下落を上回る落ち込みだ。

インタビューに応じたアポロ・グローバル・マネジメントのマーク・ローワンCEO

リスク管理

ローワン氏は、クレジット市場が直面するより広範な問題の例として、銀行融資における破綻にも言及した。

詐欺や資産の二重抵当設定などの疑いが持たれていた中、2月25日に倒産を申し立てた英住宅金融会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)には、バークレイズ、ジェフリーズ・フィナンシャル・グループ、サンタンデール、ウェルズ・ファーゴなどの銀行が融資に加わっていた。

ローワン氏は「不正は常に起こるものだ。引き受けのミスも常に起こる。だが問題は、誰が優れたリスクマネージャーで、誰がそうでないかということだ。ポートフォリオの30%を1つの業界に集中させ、その業界がテックの影響を受けている場合、それは優れたリスク管理とは言い難い」と語った。

ローワン氏によると、アポロはソフトウエアへの投資を集中させてはいないが、同業界がレバレッジド・ローン市場全体の3分の1近くを占めている点について、「過大な比重を占めており、攻撃の対象となりやすい」と指摘した。

MFSの事件は、米サブプライム(信用力の低い個人向け)自動車ローン会社トライカラー・ホールディングスの破綻に続き、クレジット市場における引受基準やリスク管理に関する疑問をさらに強めるものとなった。

ローワン氏は、こうした種類のリスクは、政府保証付き預金を原資に融資を行う銀行のバランスシート上にあるより、プライベート市場の運用会社に存在している方が、投資家には望ましいと主張した。

原題:Apollo’s Rowan Sees Shakeout Coming for Private Markets Firms(抜粋)

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