イランが周辺国に報復拡大のワケ

藤森キャスター:
攻撃が広がる中、短期終息はあるのかという点ですが、イランのアラグチ外相は「米軍基地が利用されていなくても攻撃目標であり続ける。米兵をホテルに移転させても攻撃対象から外れるわけではない」とはっきり言っています。民間施設も狙って報復を続けるのでしょうか?

秌場聖治記者:
民間施設を特に狙うかどうかは展開次第だと思いますが、周辺国に圧力をかけて混乱を招き、アメリカに攻撃を止めるように話をしてほしいという計算もあるかもしれません。

藤森キャスター:
一方で、イランは報復すればするほど孤立していきますよね?

小説家 真山仁さん:
イランの最高指導者が殺されたにも関わらず、世界の緊張感はあまり高まっていない気がする。イランが孤立しても「イランは嫌われ者だから勝手に怒ればいい」という印象なのか。

戦争をしたくないのか、本来ならアメリカに直接攻撃すればいいのに、周辺国の基地に攻撃している。逆にアメリカが「我々はいくらでも受けて立つ」と言っている構図からすると、普通はイランが被害者に見えるはず。ところがなぜかそういう風が吹かないのは、なぜでしょうか?

秌場聖治記者:
実はカタール、サウジアラビア、オマーンを含む周辺国は王制なんです。イランの現政権は王制を革命で倒して共和制になった。しかも「革命を輸出する」と言ってきたので、王制の国々はずっと警戒してきた。

ただ、国によってイランとの距離感はまちまちで、今回の攻撃にも表れています。

例えばアラブ首長国連邦は、2日の段階で弾道ミサイル161発、巡航ミサイル8発、ドローンは645機を迎撃。クウェートも弾道ミサイル178発とドローン384機を迎撃しているが、オマーンは数個のドローンの迎撃しかない。これまでイランとアメリカの仲介の労をとってきたオマーンに対しての手加減はある。