訪日観光客の増加でオーバーツーリズムが深刻化する中、3日、国交省は“二重価格”の導入に向け、ガイドラインを策定する方針を明らかにしました。「地元住民」と「それ以外」で価格を分ける二重価格、問題解消の一手になるのでしょうか。
京都市バス“二重価格”に?市民以外「最大2倍」案

コロナ禍以降、増え続ける訪日観光客。円安の追い風もあり去年、日本を訪れた外国人旅行者はおよそ4270万人で、初めて4000万人を突破しました。
宿泊や買い物などの消費額も9兆円超で過去最高。経済成長の“けん引役”とも言える存在ですが…。一方で深刻化しているのがオーバーツーリズムです。

京都では市民の足である市バスの混雑が社会問題になっています。京都駅のバス乗り場に行ってみると…
報告
「京都駅のバスターミナルです。現在、時刻は(午前)10時を過ぎたところですが、清水寺に向かうバスを待つ人が行列をなしています」

平日の午前中にもかかわらず、清水寺に向かう人気の路線にはすでに100人以上が並んでいました。地元の人は…
京都市民
「もうバスに乗れないね。歩けるところは頑張って歩いて」
京都市民
「いつでもぎゅうぎゅう詰め。スーツケースがあってそれが邪魔して出られなくて、ずっと『降りまーす!』って叫んでる」
こうした混雑の解消に向け、行政が動き出しました。

京都市 松井孝治 市長
「いくらかでも市民にとってプラスがあると実感していただきたい」

京都市が導入を検討しているのが「市民」と「市民以外」で運賃を分ける「二重価格」です。現在の大人230円から市民に限って200円に値下げする一方、市民以外の乗客の運賃は350円から400円の範囲で値上げする方針です。

マイナンバーカードと紐づけた交通系ICカードを使うことで、市民運賃が適用されるシステムを想定しているということで、2027年度中の導入を目指しています。