米国とイスラエルによるイラン攻撃を受け、中国は即時停戦を呼びかけた。習近平指導部は中東における選択肢を検討している。

中国外務省の報道官は2月28日の談話で、「米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を強く懸念している」と説明。「軍事行動の即時停止を呼びかけ、緊張のさらなる悪化を回避するとともに、対話と交渉を再開し、中東地域の平和と安定を維持するよう求める」と述べた。

この談話は、イランの最高指導者ハメネイ師が空爆で死亡する前に発表された。中国はまだハメネイ師の死去について直接的なコメントを出していない。

米国とイスラエルは2月28日、イラン各地への攻撃を開始した。トランプ大統領はイラン国民に政権打倒を促している。

中国とイランの貿易は中国側に大きく偏っている。戦略国際問題研究所(CSIS)によると、中国はイラン貿易の約3分の1を占める一方、中国にとってイランが占める割合は対外貿易全体の1%未満にとどまる。中国は米国の制裁に反してイランの原油輸出の約90%を購入しているが、最終的にイランは中国にとって代替可能なエネルギー供給国だ。

それでも、中国が調達している原油の約3分の1は、イランに隣接しペルシャ湾と外洋を結ぶ狭い水路であるホルムズ海峡を通過する船舶から来ている。2月28日の爆撃後、一部の船主が慎重姿勢を取ったため、複数の原油タンカーが同海峡の通航を回避した。

中国は近年、イランとの外交・経済関係を強化してきたが、正式な同盟関係はない。習主席は2023年、イランの上海協力機構(SCO)加盟を支持し、さらにBRICSへの参加も後押しした。これらは国際舞台で米国の影響力に対抗するため中国が強化してきた枠組みだ。

国営新華社通信は今回の攻撃後の論説で、「主権国家を公然と攻撃し、体制転覆を迫るこうした行為は、力の政治と覇権主義にほかならない」と主張。「攻撃的で覇権的な行動は最終的に裏目に出るだろう」と指摘した。

原題:China Calls For Immediate Ceasefire After US Attacks Iran (1)(抜粋)

--取材協力:Li Liu.

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