(ブルームバーグ):アクティブ資産運用会社の英ジャナス・ヘンダーソン・グループを巡り、買収合戦が始まった。米金融持ち株会社のビクトリー・キャピタル・ホールディングスは26日、ジャナスに1株当たり57.04ドルでの買収案を提示した。先にアクティビスト(物言う投資家)として知られるネルソン・ペルツ氏のトライアン・ファンド・マネジメントが提示した案を上回る額を持ちかけた。
ビクトリーが提示した条件によれば、ジャナス株主が受け取る1株当たり57.04ドルの内訳は、現金が30ドル、ビクトリー普通株0.350株。株式交換比率は固定されており、25日のビクトリー株終値を基に算出された。
ビクトリーの声明によると、統合後の企業価値は約160億ドル(約2兆5000億円)となり、ジャナス株主はその約38%を保有する見通し。
トライアンとグローバル投資会社ジェネラル・カタリストは昨年12月、ジャナス1株当たり49ドルを提示し、同社を約74億ドルと評価する内容の買収で合意した。
ビクトリーは2月26日の声明で、先行するトライアン案より自社案の方が「有意に高い価値を提供でき、魅力のある条件だ」と主張。提示額はトライアン案を16%上回るとしている。
資産運用業界では再編の波が起きている。顧客が投資信託を敬遠し、割安なパッシブ商品へ資金を移す動きが長年続いている。こうした課題に対応するために英米の合併で2017年に誕生したジャナスでは、最近まで資金流出が続いていた。
ビクトリーは買収資金などを調達するため、41億ドルの社債を新規発行する計画を明らかにした。ジャナスが運用する資産は、ビクトリーの運用資産を60%近く上回る。ビクトリーはすでに大手投資銀行2行から、資金の確約を得ているとした。
26日午前のニューヨーク株式市場では、ジャナスの株価が一時7.2%上昇した。
原題:Janus Bidding War Begins as Victory Capital Tops Trian Offer (1)(抜粋)
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