パキスタン政府は、国内で相次ぐテロ事件を受けた「報復措置」として、隣国アフガニスタンにある武装勢力の拠点を一斉に攻撃したと発表しました。この攻撃で民間人ら数十人が死傷したとみられています。

パキスタン政府は21日に発表した声明で、今月6日に首都イスラマバードで30人以上が死亡した自爆テロなど、国内で起きた複数のテロ事件に隣国アフガニスタンの武装勢力が関与した「決定的な証拠を得た」と指摘。そのうえで、アフガニスタンの国境地帯にある武装勢力の拠点など7か所を一斉に攻撃したと明らかにしました。

アフガニスタンを実効支配するタリバン暫定政権が、「国境を越えたテロへの対策を怠ったためだ」と主張しています。

一方、タリバン暫定政権の報道官は、アフガニスタン東部ナンガルハル州などの複数か所でパキスタン軍からの空爆を受け、「女性や子どもを含む数十人が死傷した」としています。

また、タリバン暫定政権の国防省は、「露骨な主権の侵害だ」と非難したうえで、「適切な時期に相応の対応を取る」と警告しています。