米金融サービスのチャールズ・シュワブのリック・ウースター最高経営責任者(CEO)は11日、人工知能(AI)は資産運用業界を損なうのではなく、後押しするものだとの見方を示した。ブルームバーグテレビジョンのインタビューに答えた。今週、AIモデルが金融サービス業に及ぼす影響への懸念が高まり、株価が下落したことを受けての発言だ。

チャールズ・シュワブのリック・ウースターCEOがブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた

ウースター氏は、AIは金融アドバイザーを不要にするのではなく、より効率的にする可能性を秘めていると考えており、10日に小売証券会社の株が売られたことについて「失望し、驚いた」と振り返った。

同氏は「市場は我々がAI分野で当然の勝者であることを見落としている。規模、データ量といった優位性があるからだ。AIの力で既存顧客だけでなく、全く新しい顧客層にも支援を届けられる」と強調した。

AIツールによってビジネスモデルに混乱が生じる可能性があるとして、ソフトウエア、プライベートクレジット、保険ブローカーなど様々なセクターの株価に影響が及んでいる。新興テック企業アルトゥリストが10日、金融アドバイザーが顧客ごとに戦略を個別化し、給与明細や口座明細などの書類作成を支援する新ツールを発表すると、シュワブを含む資産運用会社の株価は下落した。

ウースター氏は「これは10年前、ロボアドバイザーがアドバイザー業界を置き換え、手数料を圧迫するとされた時と同じ話だ。アドバイザー業界の成長が阻害された例はない。実際、業界は成長し、手数料も下がっていない」と語った。

シュワブ株は11日、一時7.4%安となった。年初来では0.7%下落している。

ウースター氏は「個人や家族にとって重要な相談役としてのアドバイザーの役割は、消えることはないと考えている」と強調した。

原題:Charles Schwab CEO Says AI Is Poised to Boost Wealth Managers(抜粋)

--取材協力:Lisa Abramowicz、Jonathan Ferro.

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