(ブルームバーグ):銀行業界は、暗号資産(仮想通貨)企業やフィンテック企業に米連邦準備制度理事会(FRB)の決済システムへの直接アクセスを認めることへの反対姿勢を、正式に打ち出した。
銀行政策研究所とクリアリングハウス協会、金融サービス・フォーラムは共同の意見書で、企業が決済用口座の申請資格を得るまでに12カ月の待機期間を設けるよう求めた。特に、新たに免許を取得したステーブルコイン発行体が安全に運営できることを証明するまで、FRBはアクセスを認めるべきではないと主張した。
争点となっているのは、FRBの決済インフラへの直接アクセスだ。アクセスは長年、銀行が独占してきた。仮想通貨企業やフィンテック企業は現在、アクセスおよびマネーロンダリング(資金洗浄)対策の監視といったコンプライアンス体制を提携銀行に依存している。
ステーブルコイン発行体やフィンテック企業に、機能を大幅に制限した決済用口座である「スキニー口座」を保有させることで、これらの企業が、銀行による仲介を迂回(うかい)できるようになる。
銀行業界団体は、口座付与には12カ月間の「成功裏で安全かつ健全な運営」を要件とすべきだと主張する。多くの申請企業について、FRBは経験が限られており、その大半に対する監督権限も持っていないと銀行側は指摘した。
新しい決済口座の提案は、金融システムに対して一定の保護措置を盛り込んでいるものの、新たに免許を取得した企業に対する取り付けのリスクを必ずしも防ぐものではないと、銀行政策研究所、クリアリングハウス協会、金融サービス・フォーラムは2月6日付で提出した共同意見書で論じた。
ただ、金融規制の監視団体であるベター・マーケッツのデニス・ケレハー最高経営責任者(CEO)は「FRBによる決済口座の提供は、いかなる反対意見があっても、実施される可能性が極めて高い」としている。意見募集の締め切りは6日だった。
原題:Banks Demand Delays as Crypto Firms Push for Fed Payment Access(抜粋)
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