香港で国家安全維持法に違反した罪に問われ、有罪判決を受けた「リンゴ日報」の78歳の創業者に対して、現地の裁判所は拘禁刑20年を言い渡しました。中国側は「当然厳罰に処されるべきだ」と主張しています。

中国政府に批判的な論調で知られた香港紙「リンゴ日報」の創業者・黎智英氏は、海外勢力と共謀し、国の安全を脅かしたなどとして、香港国家安全維持法に違反した罪などに問われ、去年12月、有罪判決を受けました。

裁判所はきょう午前、現在78歳の黎氏に対して拘禁刑20年を言い渡しました。これをうけ、息子の黎崇恩氏は「これは香港の司法制度の完全な崩壊と正義の終焉を意味する」「父にとって命に関わることだ」と非難しました。

また、かつて香港を統治していたイギリスの外相は、家族と再び一緒になれるよう香港当局に釈放を要求すると表明しました。

判決について、中国外務省の林剣報道官は「黎智英は一連の反中騒乱事件を画策した当事者であり、その行動は国家安全を著しく脅かした。当然、厳罰に処されるべきだ」と主張しました。

そのうえで、香港の司法機関が「国家安全を守ることは合法だ」と判決を正当化しています。

また、イギリス政府などが判決内容を批判していることについては「いかなる形であっても香港の司法に干渉し、中国の内政を妨害してはならない」と反発しています。