(ブルームバーグ):来週の円相場には上昇圧力が加わりそうだ。衆院選挙で与党が圧勝することは織り込み済みで一段の円売り材料にならないとの見方に加えて、米国景気の減速懸念でリスクオフによる円買いが強まりやすい。
◎あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジスト
- 衆院選挙では与党圧勝との報道があり、期待が先行している面があり、結果がそうなってもここから円安圧力は強くならない。逆に結果が下ぶれると円買い圧力が高まる
- 消費税減税を実施するのか検討から入っていくのかそのあたりのスタンスが重要で、実施方向になると金利上昇、円売り要因になりそうだ
- 米雇用統計が注目。下ぶれた場合、米利下げ期待の進展で米金利低下となり、ドル・円の下落要因になる
- リスクオフ的な動きが強まっている。ドル・円のロングは株価の買いポジションと同じように投機的な持ち高がかなり膨らんできているので、株が下落するとドル・円も下がりやすい
- 予想レンジは1ドル=154-159円
◎みなと銀行の苅谷将吾ストラテジスト
- 衆院選挙での与党の過半数以上の議席獲得は織り込み済みとみられる。過半数以上であれば小幅な円安にとどまり、3分の2の議席となれば円安が進み、1月23日につけたドル・円の高値159円台前半まで大幅な円安が進む可能性がある
- 米雇用統計など重要な統計が注目。雇用統計は予想通りであれば、思ったほど悪化していないとみられ、ドルが買い直されそうだ。今週発表された米労働市場関連の指標は弱かったので、雇用統計に対する市場の目線は低くなっている
- 159円台に乗せると、介入警戒感が高まってくるのでドル・円の上値は重くなる
- 予想レンジは1ドル=155-159円50銭
主な予定
- 9日:12月の毎月勤労統計
- 10日:12月の米小売売上高
- 11日:1月の米雇用統計
- 12日:1月の国内企業物価指数
- 13日:日銀の田村審議委員、神奈川経済同友会で講演
- 13日:1月の米CPI
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