(ブルームバーグ):5日の米株式市場で、フィットネス機器を手掛ける米ペロトン・インタラクティブの株価が4年3カ月ぶりの下落率を記録した。1-3月(第3四半期)の売上高見通しが市場予想を下回り、最近のハードウエア刷新が業績回復につながると期待していた投資家の失望売りを招いた。
5日の発表によると、第3四半期の売上高は6億500万ドル-6億2500万ドル(約950億-980億円)になる見通し。前年同期比1%減に相当し、ブルームバーグがまとめた市場予想平均の6億3700万ドルを下回った。26年6月通期の見通しもレンジ上限が前期比3%減の24億4000万ドルに引き下げられ、市場予想に届かなかった。
ペロトン株は前日比26%安の4.39ドルと、21年11月以来の下落率で取引を終えた。これにより年初からの下げは約29%と、昨年1年間の下落率29%に並んだ。
同社は昨秋、人工知能(AI)を搭載したトレッドミルやバイクなど、多数の新製品を発表し、業績回復の起爆剤になると期待されていた。同社にとって数年ぶりとなる本格的なハードウエアの刷新で、ピーター・スターン最高経営責任者(CEO)にとっても初の大きな取り組みとなった。だが、同社は5日、最新製品の販売は想定したほど伸びず、第2四半期の売上高は3%減少し、6億5650万ドルだったと説明した。
同社の事業には改善の兆しも見られる。第2四半期の調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)は8140万ドルとなり、前年同期比で39%増加した。さらに、調整後EBITDAの見通しも中央値が18%引き上げられ、4億5000万-5億ドルとされた。
ペロトンはリズ・コディントン最高財務責任者(CFO)の退任も発表した。
収益性やコスト効率に一定の改善も見られる一方で、「特に米国のコネクテッド・フィットネス市場が軟調な中、ペロトンの新戦略がハードウエア販売の転換点を生み、持続的な消費者需要と売り上げ成長の回復につながるかどうかについては、なお不透明感がある」と、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジータ・ランガナサン氏は指摘した。
ブルームバーグ・ニュースは、ペロトンが先週、全従業員の11%を削減したと伝えた。主に製品エンジニアリング部門とエンタープライズ・テクノロジー部門が影響を受けたという。
原題:Peloton Plunges Most Since 2021 After Forecasts Miss Estimates(抜粋)
--取材協力:Vlad Savov.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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