(ブルームバーグ):米プリンストン大学は、大学運営を支える寄付基金の運用収益低下を受け、これまでの成長路線を見直す方針を示した。
同大のアイスグルーバー学長は2日、学内向け書簡で、数カ月以内に予算や運営の見直しを始め、今後数年にわたって経営改革を進める考えを明らかにした。新規の設備拡大やプログラム追加などによる「成長モード」から脱し、効率化や再編を中心とした運営に軸足を移す。
プリンストン大学の寄付基金は約364億ドル(約5兆6000億円)に上り、運営収入の約65%を基金収益が占める。奨学金や学術研究、教職員給与などの財源となっており、その依存度は1985年の15%から大きく上昇した。
アイビーリーグと呼ばれる米東海岸の名門大学の多くは、過去数十年にわたり、長期に資金を固定する代わりに高いリターンを狙う運用モデルを採用してきた。ただ足元では、金利の高止まりを背景にプライベート・エクイティ(PE)の収益性が低下し、運用実績は株式市場を下回っている。
こうした環境下で、イエール大学やハーバード大学などは昨年、相次いでPEファンドを売却した。多くの大学が基金運用を巡る逆風に苦しむ中、プリンストン大学の状況は特に厳しい。ブルームバーグがまとめたデータによると、同大学の直近3年の年率リターンは4.3%と、アイビーリーグ校の中で最も低かった。
原題:Princeton Warns Budget Under Strain From Politics, Soft Returns(抜粋)
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