(ブルームバーグ):ついに食料品の値下がり例を紹介できる時が来た。
米調査会社サーカナによると、2025年12月末時点のアボカド価格は前年よりも19%以上安かった。26年2月8日のスーパーボウルを控えた4週間に、米国はメキシコから約2億9000万ポンド(約13万トン)のアボカドを輸入する見通しだ。アボカドを使ったワカモレは、スーパーボウル観戦フードの代表格だ。

アボカドの米販売を促進する団体「アボカド・フロム・メキシコ」によれば、これは過去最多の輸入量となる見込みだ。昨年にメキシコでの収穫が豊作だったことが一因。6月に終了する1年間の輸入量は25億ポンドを超え、記録的な水準に達する見通しだ。
「今までに経験したことのない現象だ」と、アボカド・フロム・メキシコの社長兼最高経営責任者(CEO)、アルバロ・ルケ氏は語る。「昨年は雨に恵まれて豊作だっただけでなく、アボカドのサイズも非常に良かった」と付け加えた。
同氏によれば、米国では若い消費者からの需要も増えている。
昨年のスーパーボウル時とは状況が一変している。長年続いた干ばつに、トランプ大統領の関税政策を巡る懸念が重なり、価格は大きく押し上げられていた。メキシコ産アボカドは最終的に関税の適用を免れた。

米国で消費されるアボカドの90%近くはメキシコ産で、ほぼすべてがハス種だ。現在の価格は小売店によって異なるが、1個70セントから1ドル50セント(約230円)。新型コロナ禍には1個2-3ドルで店頭に並ぶことが多かった。

長年にわたる物価上昇で購買力を削られてきた節約志向の消費者にとって、アボカドの値下がりは歓迎すべき光景だ。ニールセンIQのデータによると、食品・飲料価格は全体で2016年から47%上昇している。直近1年では、食肉価格が7%上昇し、パック入りのコーヒー豆は12%上がった。
原題:Avocados Are Cheapest They’ve Been in Ages Ahead of Super Bowl(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.