スウェーデンのNATOへの加盟をめぐりトルコ政府が引き渡しを求めているジャーナリストについて、スウェーデン最高裁は引き渡しを認めない判断を下しました。トルコ外相はこれを非難しています。
スウェーデンの最高裁は19日、トルコ政府が2016年のクーデター未遂事件に関与したと主張しているトルコ人ジャーナリスト、ビュレント・ケネシュ氏の身柄について、引き渡しを認めない判断を下しました。
トルコ側はスウェーデンのNATO=北大西洋条約機構への加盟を承認する条件に、スウェーデンに亡命中のケネシュ氏などテロ容疑者とみなす人物の引き渡しを求めていて、AFP通信によりますと、トルコのチャブシオール外相は20日、スウェーデン最高裁の判断について「非常に良くない展開」だと非難しました。
チャブシオール外相は、今月初めにスウェーデンからクルド人武装勢力のメンバーとされる男性1人が引き渡されたことについて、「もし1人を引き渡せば問題が解決すると思っているのなら、それは現実的ではない」と話して、トルコ側の承認を得るには不十分だと強調。「良い言葉ではなく具体的なステップが見たい」と話したということです。
また、チャブシオール外相は22日にトルコを訪問予定のスウェーデンの外相と議論するとしています。

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