自民党の総裁選をめぐり、茂木前幹事長がきょう、出馬を正式に表明しました。衆参両院で少数与党となるなか、日本維新の会や国民民主党との連立協議も模索し「2年で結果を出す」と強調しました。

自民党 茂木前幹事長
「私は(自民党が)最悪な状況だからこそ立ち上がる決意をしました。自民党を日本経済を必ず再生の軌道に戻す。そして次の世代にしっかりとバトンを渡せる政治を作る。その目標は2年。再生の道筋を作ります」

自民党の茂木前幹事長は、きょう午後に国会内で記者会見を開き、総裁選への出馬を正式に表明しました。茂木氏は、いまの自民党に必要なのは挙党態勢だと訴えた上で、小泉農林水産大臣や小林元経済安全保障担当大臣の名前を挙げて、若手議員を積極的に登用する考えを示しました。

また、野党との連携については、石破政権のように個別の政策ごとに協力を求めていくのではなく「外交安全保障、エネルギー政策、憲法など基本的な政策が一致できる政党と新たな連立の枠組みを追求する」と述べました。

その上で、連立相手については「日本維新の会と国民民主党とはしっかりと話をしたい」と述べました。

国民民主党が主張する「年収の壁」のさらなる引き上げについては、自民・公明の与党との3党合意も踏まえたうえで、年収2000万円以上の所得の人にも適用するかなど議論する必要があるとの認識を示しました。

物価高対策については、与党が先の参議院選挙で掲げた一律2万円などの給付はおこなわず、地方が必要に応じて使える数兆円規模の「生活支援特別交付金」を創設すると表明しました。