(ブルームバーグ):米マイクロソフトが28日発表した2025年10-12月期(第2四半期)決算では、設備投資額が過去最大を記録し、クラウド事業の売上高の伸びは鈍化した。人工知能(AI)向け投資の成果が出るまで想定より時間がかかるとの懸念が投資家の間で広がり、同社株は時間外取引で約7%下落した。
10-12月期の設備投資額は375億ドル(約5兆7600億円)と、前年同期比で66%増加。アナリスト予想の362億ドルを上回った。
クラウドコンピューティング事業「Azure(アジュール)」の売上高は、為替変動の影響を調整したベースで38%増と、アナリスト予想と一致した。会社側は、1-3月期(第3四半期)のAzure売上高について37-38%の伸びを見込んでいる。
モルガン・スタンレーのアナリスト、キース・ワイス氏はアナリスト向け電話会議で「投資家が懸念している主な問題の一つは、設備投資が予想を上回るペースで増えている一方、Azureの成長が想定をわずかに下回っていることだ」と述べ、投資家は設備投資のリターンを懸念していると指摘した。
エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は、クラウド処理能力の一部は社内チーム向けに割り当てられており、「Copilot」などの製品強化に役立っていると説明。新規のクラウド処理能力がすべてAzureに充てられていれば、成長率は一段と高かっただろうと述べた。

ソフトウエア企業で世界最大のマイクロソフトは、AIスタートアップのOpenAIとの画期的な提携を追い風にクラウド事業の急成長を続けている。しかし、データセンターへの多額の投資にもかかわらず、需要に見合う処理能力の迅速な確保に苦戦している。
同社はチャットボットや自動化技術がオフィス向けソフトやクラウドサービスの売り上げ拡大を後押しすると見込んで、OpenAIの技術を含むAIツールを自社製品群に急ピッチで組み込んでいる。
サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)はアナリスト向け電話会議で、オフィスワーカー向け主力AIツールの「M365 Copilot」の有料サブスクリプション契約数が1500万件に達したと説明。同サービスの導入がマイクロソフトの大規模な法人顧客基盤の中で広がっていると付け加えた。
10-12月期の総売上高は前年同期比17%増の813億ドル、1株利益は5.16ドルとなった。純利益はOpenAIへの出資による評価益により、1株当たり1.02ドル押し上げられたという。
アナリスト予想は売上高が803億ドル、1株利益が3.92ドルだった。
同社が将来の売上高として計上を見込む顧客契約の総額は前年同期比で2倍以上に増加した。これは主にOpenAIとの2500億ドル規模の新たな契約によるもので、同社は12月末時点でマイクロソフトの受注残(6250億ドル)のうち45%を占めた。
マイクロソフトはクラウド大手3社の中で最初に四半期決算を発表した。アルファベットは2月4日、アマゾン・ドット・コムはその翌日にそれぞれ決算を公表する予定。
原題:Microsoft Drops Amid Slowing Cloud Growth, Record Spending (2)(抜粋)
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