(ブルームバーグ):サウジアラビアが資金調達活動を拡大し、国内有数の富豪一族に接触し始めた。公的財政の圧力を和らげ、ムハンマド皇太子による経済改革の次の段階を賄う資金を得ることが目的だ。
事情に詳しい複数の関係者によると、そうした取り組みの一環として、サウジの政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は昨年12月、紅海沿岸に10を超える国内の有力一族を招き、将来的な投資機会への関心を探った。
この会合には、富豪一族以外に民間セクターからも参加があり、PIFは資金面での協力強化を呼び掛けたという。関係者は非公表の情報だとして、匿名を条件に述べた。
また、一部の関係者によれば、投資省を含む複数の政府当局もファミリーオフィスや資産運用会社、国内企業への働き掛けを強化。国内の富豪一族には外国の投資家と協力関係を結び、投資を誘致する上でこれまで以上の役割を果たすことが期待されている。
PIFはコメントを控えた。投資省はコメントの要請に応じなかった。
サウジは長年の過剰支出と低調な石油収入に加え、金融環境の引き締まりも重なり、財政がひっ迫。2兆ドル(約310兆円)規模の投資計画「ビジョン2030」の下で構想する大規模プロジェクトの資金確保に苦戦している。
今週には、2029年冬季アジア競技大会の開催延期を発表。政府はこれまでにも経済再編計画の一部について支出を縮小させている。
原題:Saudi Arabia Looks to Tap Wealthy Families in New Quest for Cash(抜粋)
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