(ブルームバーグ):米国を襲っている冬の嵐の影響で、テキサス州湾岸地域の石油精製業者や化学プラント、製造業者など、石油・天然ガスを消費する工場の操業に支障が出始めている。
寒波により米国の天然ガス生産の約10%が停止していると推定されており、混乱の多くはガス分野に集中している。
地域向け緊急情報サイトへの投稿によると、テキサス州パサデナにあるタイヤ大手グッドイヤーのベイポート化学工場は、寒波に備え24日に操業を停止した。石油大手エクソンモービルも同日、寒波のため、テキサス州ベイタウンにある石油精製施設の一部の稼働を停止したと発表した。
半導体メーカーのテキサス・インスツルメンツ(TI)は、嵐の影響で、公益事業会社からダラス近郊リチャードソンの拠点への天然ガス供給を制限されたと、当局への届け出で明らかにした。総合化学品メーカーのセラニーズは天候の悪化を受け、ヒューストン地域の化学工場の操業を縮小したと公表した。
ブルームバーグNEF(BNEF)のデータによると、厳しい寒さでパイプラインが凍結し供給が遮断された結果、米国の天然ガス生産はここ数日で約100億立方フィート減少した。一方、この間に暖房用燃料の需要は約180億立方フィート増加した。
石油トレーダーにとっては、嵐の影響で原油の消費も減少するため、石油・ガス生産の混乱が原油価格を押し上げるとは言い切れない状況となっている。
エナジー・トランスファーは、西テキサスのパーミアン盆地にあるガスプラントの1カ所で、基準を満たさない天然ガスを受け取っており、寒さが問題を一段と悪化させていると明らかにした。
グッドイヤーのベイポート化学工場とTI、エナジー・トランスファーはいずれも、追加のコメント要請に直ちに応じなかった。
原題:Texas Deep Freeze Shutters Some Energy-Consuming Industry Sites(抜粋)
--取材協力:Nathan Risser.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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