サウジアラビアとアジア・オリンピック評議会(OCA)は、2029年冬季アジア大会の開催延期で合意した。主要なスポーツ大会を含むグローバルイベントの中心地になることを目指すサウジにとって打撃となる。

24日の発表資料によると、サウジとOCAによる「広範な協議」を経て延期が決まった。同大会は、サウジのメガシティープロジェクト「ネオム(NEOM)」の一部として建設される砂漠のスキーリゾート「トロジェナ(Trojena)」で開催する予定だった。

発表資料では、延期の詳細な理由や、29年大会が最終的にいつ開催されるかについては言及しなかったが、サウジは今後数年間にわたり、他の冬季スポーツイベントを多数開催する予定だとしている。

ブルームバーグは昨年8月、サウジとOCAが中国や韓国などに対し、29年大会を代わりに開催する可能性について打診を始めたと伝えていた。トロジェナにおける建設上の課題や遅延を受けた措置だとしていた。

ビジネス情報プラットフォームのMEEDによれば、トロジェナの事業費は計190億ドル(約2兆9300億円)と見積もられている。天然の降雪がほとんどない北西部で、高級ホテルの屋上にスキー場を設置する構想で、当初は26年までの完成を想定していた。

当時の関係者の話によると、十分な人工雪を作ることの難しさや、複雑な地形の高地に建設する困難さのため、大会前の期限内の完成が危ぶまれていた。原油安を受け、サウジと同国の政府系ファンドが支出効率を高めるために投資の優先順位を再考していることで、ネオムプロジェクト全体が予算の削減に直面している。

発表資料では、大会延期がトロジェナやネオムに関連しているとの示唆はなかった。同大会はサウジにとって、主要な国際イベント開催に必要な野心的プロジェクトを期限内に完了できるかどうかを示す、最も重要な試金石となるはずだった。

サウジでは向こう10年間で、一連の小規模なイベントに加え、30年の国際博覧会と34年のFIFAワールドカップ(W杯)が開催される予定。

原題:Saudi Arabia, Olympic Council Delay 2029 Asian Winter Games (1)(抜粋)

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