(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、ベネズエラ産原油の販売掌握を米国の勝利と主張した。だが数十億ドル相当の原油を迅速に販売するに当たり、世界的な独立系資源・エネルギー商社ビトル・グループとトラフィグラ・グループの力を借りることになった。
ビトルとトラフィグラは、制裁対象のベネズエラ産原油の輸送に関する特別許可を取得し、高い収益性が見込める取引で同業他社より優位に立つ。トランプ政権による封鎖の結果、ベネズエラでは貯蔵施設が満杯になる中で、石油業界は生産水準を落とさざるを得ず、同国は原油の流通を再開させる必要に迫られている。
両社にとっては、主要市場で失ったビジネスを取り戻す好機と言える。ベネズエラやロシア、イラン産原油に対する米制裁の影響で、欧米の商品商社は、グローバル石油取引の成長市場から締め出され、ベネズエラ産原油の多くは大幅な割引価格でアジアのバイヤーに流れた。
制裁対象の数千万バレルの原油は、ベネズエラ沖のいわゆるダークフリート(制裁回避を目的とする船舶)にかなりの部分が貯蔵されており、受け取りと買い手探しは、膨大かつ複雑な作業となる。ある当局者によると、トランプ政権は、最初の原油を最も迅速に輸送できる企業として、ビトルとトラフィグラに目を向けた。
ベネズエラから欧州に向け2隻のタンカーが出航する予定だとブルームバーグが先週伝えた。そのような輸送は約1年ぶりであり、このうち1隻はスペイン南東部カルタヘナのレプソル製油所に原油を届ける。
関係者によれば、米メキシコ湾岸の精製業者にも、ブレント原油指標をバレル当たり約8-9ドル下回る価格で出荷する条件が提示されたという。
原題:The Giant Traders at the Heart of Trump’s Venezuela Oil Grab (1)(抜粋)
--取材協力:Yongchang Chin、Jennifer A Dlouhy.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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