移民当局が発砲 アメリカ市民の女性が死亡
そんな中、2026年1月7日、ある事件が起きます。
ICE(アイス)=移民・税関捜査局の職員が、車に発砲。運転していたレネ・グッドさん(37)が死亡しました。グッドさんは6歳の息子を学校に送り、自宅に戻ろうとしていたといいます。遺族などによりますと、グッドさんは3発の銃弾を受け、そのうち1発は頭部に命中していたということです。
当局の取り締まりをめぐっては、▽令状なしでの逮捕▽肌の色や見た目だけでの拘束▽アメリカ市民でも拘束される、など「行き過ぎだ」との批判も。「とりあえず拘束して不法移民でなければ釈放」という強硬な姿勢に疑問の声があがっていました。
そんな最中に起きた事件をきっかけに、市民の怒りが噴出。ミネアポリスで始まった移民当局への抗議デモは、瞬く間に全米に広がりました。
事件発生後、初の週末には全50州1000か所以上で大規模なデモが行われ、事件から2週間以上が経過した今も、各地で抗議活動が呼びかけられています。
奇しくも事件現場は、2020年に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人の警察官に拘束され亡くなった現場からおよそ1.5キロほど。人種差別への世界的な抗議活動「ブラック・ライブズ・マター」のきっかけとなった場所です。