去年の消費者物価は前の年より3.1%上昇しました。止まらぬ物価高に、金利の上昇。そして円安が続く中、日銀は政策金利の「据え置き」を決めています。
都内のスーパー。買い物客が気にしていたのは…
買い物客
「久しぶりに買うものが、以前買った値段と比べて差額が大きい」
「私の一万円札はどこに消えたの」
止まらない物価高です。
けさ発表された去年1年間の消費者物価は、前の年に比べて3.1%上昇。4年連続で政府・日銀が目標とする「2%」を超えて物価が上がっています。
スーパーアキダイ 秋葉弘道 社長
「アキダイ始めて、もう34年になるが、初めてと言っていいくらい客の価格への関心度が高い」
一方、物価の影響を差し引いた「実質賃金」は11か月連続でマイナスに。賃上げの効果を物価高が打ち消す状況が続いています。
買い物客
「給料も上がらず、でも物価は高い」
ただ“物価の番人”である日銀は…
日本銀行 植田和男 総裁
「物価見通しがどんどん上がっているという状況ではない」
日銀は、きょうまで開いていた会合で、政策金利を0.75%程度で維持することを賛成多数で決定。
一方、3か月に1度更新する「経済・物価の見通し」では、リスクとして、円安や金利など“金融・為替市場の動向”をあげました。
日本銀行 植田和男 総裁
「当然、円安に伴って輸入価格が上昇し、それが幾ばくか国内価格に転嫁されることによって、当面のインフレ率の押し上げ要因になります」
ところが、市場では「日銀は今後の利上げに消極的」とみられ、円安が進行。会見中に、1ドル=159円台まで円安が進む場面もありました。
しかし、その後急速に円高にふれるなど、不安定な状況に。
さらに、政治の動きも物価を揺さぶります。与野党が相次いで打ち出す「消費減税」により、財政悪化への警戒が高まり、長期金利はおよそ27年ぶりの水準まで上昇しています。
日本銀行 植田和男 総裁
「かなり速いスピードで(長期金利が)上昇してきている。例外的な状況では、市場における安定的な金利形成を促すために、機動的にオペ等を実施することもある」
ただ、具体的な対応については明言を避けました。
長期金利の急上昇に、続く円安。不安定なマーケットに揺られ、日銀は難しい舵取りを迫られています。
日銀 政策金利の維持を決定 長期金利上昇は「かなりはやいスピード」