ヨーロッパ10か国が参加するJEF=合同遠征軍の首脳会合が開かれ、ウクライナのゼレンスキー大統領が防空システムなどの兵器を幅広く供給するよう求めました。

イギリスや北欧諸国など10か国が参加する枠組みJEFの首脳会合が19日、ラトビアの首都リガで開かれ、ロシアの侵攻を受けるウクライナが必要とする防空システムなどの防衛力について議論が行われました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「この戦争がどのように終わるかは、あなた方次第です。我が国の防衛力が成功すればするほど、ロシアの侵略はより早く失敗します」

ウクライナのゼレンスキー大統領はこの会合で、「ウクライナが空からの攻撃を100%防御することは、ロシアによる侵攻に対抗する最も有効な手段の一つだ」と話したうえで、紛争の早期終結のため防空システムなど幅広い兵器の供与を要請しました。

JEFは2014年にイギリス主導で発足し、バルト3国のほかNATO=北大西洋条約機構に加盟していないスウェーデンやフィンランドも参加する枠組みで、2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、その重要性が指摘されています。