欧州中央銀行(ECB)の次期副総裁にブイチッチ・クロアチア国立銀行(中銀)総裁が就任する見通しとなった。旧東欧出身者として初めて6人から成るECB役員会の一角を占めることになる。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のピエラカキス議長によると、同グループは19日、5月末に任期満了となるデギンドス副総裁の後任としてブイチッチ氏(61)を支持したという。

ピエラカキス議長はブリュッセルで記者団に対し、ブイチッチ氏が6月1日付でECB副総裁に就任する見通しだと述べた。

ブイチッチ氏は欧州議会の公聴会とECB理事会の協議を経る必要があり、欧州連合(EU)首脳が指名に最終判断を下す。ただ、これまでユーログループの指名が覆されたことはない。

ユーロ圏21カ国のうち、旧東欧はいまや3分の1を占めている。

ECBは今後2年にわたり役員会の交代期が続く。チーフエコノミストのレーン理事は来年5月に、ラガルド総裁は同年10月に任期満了を迎える。

ブイチッチ氏は2012年からクロアチア中銀総裁を務めており、理事会の中では比較的タカ派とみられている。直近では、インフレと成長を巡るリスクは均衡しているとし、次の利上げ・利下げの判断はどちらの方向にもあり得るとの認識を示していた。

ECBの報道官はコメントを控えた。

原題:ECB No. 2 Job Race Won by Vujcic in Victory for Eastern Europe(抜粋)

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--取材協力:Sotiris Nikas、William Horobin、Kamil Kowalcze、Daniel Basteiro、Jorge Valero、Alessandra Migliaccio、Jana Randow、Viktoria Dendrinou.

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