“北極海の覇権”争いの裏に…
なぜトランプ氏はここまでグリーンランドにこだわるのか。北極海をめぐる“覇権争い”が指摘されています。

これまでアジアとヨーロッパを繋ぐ航路は、スエズ運河を経由する「南回り航路」でした。しかし、面積の8割を覆っているグリーンランドの氷が解け始めたことで、太平洋と大西洋を最短で結ぶ「北極海航路」が航行しやすくなり、アジアとヨーロッパを短時間で行き来することができるようになったのです。
中国はこの新たな航路を“氷上のシルクロード”と呼び、開発を進め、ロシアも北極海で軍事演習を行うなど、「安全保障」の要として重要性が増しているのです。
ただ、グリーンランドにはすでにアメリカの基地があり、およそ200人の部隊が駐留しています。
グリーンランド自治政府の議員は、トランプ氏の“真の狙い”は安全保障ではないとみています。

グリーンランド自治政府議員 ボー・マーティンセン氏
「彼(トランプ氏)は何らかの『レガシー』、つまり、帝国のようなものを築こうとしているのだと思います。ただ、そのために人々を犠牲にするべきではありません。一度立ち止まり、現実を見るべきです」
住民は不安を募らせています。
中学生の息子と暮らす小学校の教師・マリナさん(40)。この日、2人が見ていたのは、自宅のバルコニーで撮影した空港の映像です。

Q.それは何
「回っている」
「光っているやつ(スウェーデン航空機)」
マリナさんの息子 クリスチャン君
「いつもそうなんだ」
マリナさん
「きのうもスウェーデンの航空機の着陸をバルコニーから見て待っていたんです」
グリーンランドで生まれ育ったマリナさんは「戦争が近づいているように感じる」と打ち明けます。

マリナさん
「本当に怖い。戦争なんて経験したことがなく、ニュースでしか見たことがありません。もしこれが第三次世界大戦の始まりになったらどうしようと…。毎朝、息子を学校に送り出す度に『これが永遠の別れになるかもしれない』。そんなことを考えてしまいます。怖いです」
「これは悪霊退散の歌です」
「“ここから出ていきなさい”」