デンマークの自治領グリーンランドのニールセン首相は13日、米国への統合を断固として否定し、デンマークとの連合を望むと表明した。グリーンランドの独立論は当面棚上げとなったことが示唆された。

ニールセン氏は、コペンハーゲンでデンマークのフレデリクセン首相との共同記者会見を開き、「私たちは今、地政学的危機に直面している。もし今ここで米国とデンマークのどちらかを選ばねばならないなら、デンマークを選ぶ。私たちが選ぶのは、今日私たちが知るグリーンランド、つまりデンマーク王国の一部であるグリーンランドだ」と語った。

デンマークとグリーンランドの外相は14日、ワシントンでルビオ米国務長官、バンス米国副大統領と会談する。両国の外相はこの会談で、グリーンランドに対する米国政府の脅威を和らげ、同島を巡って緊張した関係を修復したい考えだ。

ニールセン氏は、現状は「非常に深刻」で、トランプ政権によるグリーンランド併合の脅威はまったく筋違いだと述べた。

人口5万7000人のグリーンランドでは、デンマークからの独立が長く議論されてきた。世論調査によると、グリーンランド住民は米国への加盟に圧倒的多数で反対している。この懸念は昨年3月の選挙にも反映されており、グリーンランドの有権者の4分の3が、独立への緩やかな移行を進める方針の政党を支持した。

記者会見で「グリーンランド側が独立議論を止めるべきか」と問われ、ニールセン氏は「今こそ団結すべき時だ。グリーンランドはデンマーク王国内に位置し、基本原則を守るために完全に結束している」と答えた。

英国とドイツが主導する欧州国のグループは、北極圏の安全保障に対する欧州の真剣さをトランプ米大統領に示すため、グリーンランドへの軍事展開計画を協議している。

ドイツのピストリウス国防相は13日、「北大西洋と北極圏の安全保障は、多国間かつ共同で達成されるべきだ。未解決の問題は、国際法に基づき、北大西洋の安全保障に対する共同責任のもと、友好的に解決されるだろう」と強調した。

原題:Greenland Says It Chooses Denmark and Rules Out Joining US (1)(抜粋)

--取材協力:Iain Rogers.

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