米軍に拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領は5日、麻薬テロ関連の容疑を巡る米国の訴追について無罪を主張した。重大な地政学的影響を伴う異例の法廷闘争が始まった。

「私は無実だ」とマドゥロ氏は通訳を通じて発言。「私に罪はない。私はまっとうな人間で、自国の大統領だ」と述べた。

週末に公表された起訴状で、米政府はマドゥロ氏が数千トンに及ぶコカインを米国に密輸する共謀に関与したと非難した。マドゥロ氏の失脚は世界に波紋を広げ、国際秩序の再構築に踏み出すトランプ米大統領の意思を示した。

マドゥロ氏は3日未明の軍事作戦で拘束された後、妻とともにニューヨーク市ブルックリンにある拘置所に移送された。5日の朝には、ヘリコプターでマンハッタンのヘリポートに到着し、罪状認否のため裁判所に向かった。同氏は法廷で、直面している4つの罪状すべてについて無罪を主張した。

マドゥロ氏の妻で、同じく出廷したシリア・フローレス氏は、自身が科された3つの罪状について無罪を主張した。2人は法廷で通訳用のヘッドホンを着用していた。判事がマドゥロ氏とフローレス氏に対する罪状を読み上げる形で罪状認否の手続きは始まった。

フローレス氏は自身の名前を述べた上で、「私はベネズエラのファーストレディーだ」と発言。その後、「私は完全に無実だ」と主張した。

審理は約30分間行われた。その後、マドゥロ氏と妻は法廷から連れ出され、マドゥロ氏は車列でブルックリンの拘置所に戻された。判事は次回の審理を3月17日に設定した。公判が開かれるまでには、1年以上を要する可能性がある。

原題:Maduro Pleads Not Guilty in Narco-Terrorism Case in US Court (1)(抜粋)

(最終段落を追加し、更新します)

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