イエス・キリストの生誕の地とされる、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘムでは、ガザでの停戦の発効を受け、3年ぶりにクリスマスを祝う行事が行われました。
きらきらと輝く大きなクリスマスツリー。イエス・キリストの生誕の地とされるベツレヘムでは24日、教会前の広場などに大勢の市民が集まり、クリスマスを祝いました。
ベツレヘムでは、ガザでの情勢を受けて、去年、おととしとクリスマスを祝う行事が中止されましたが、今年は10月に停戦が発効したことから、3年ぶりにクリスマスツリーのイルミネーションも点灯され、お祝いムードに包まれました。
デンマークから来た人
「ここでの光景は、少し先の未来を垣間見せてくれるものかもしれない。人は平和に、ともに生きていけるのです。イスラム教徒とキリスト教徒が一緒に、そして願わくば、将来ユダヤ教徒も一緒に」
深夜には、イエス・キリストが生まれたとされる場所に建つ「聖誕教会」で恒例のミサが行われ、信者らが平和への祈りをささげました。ミサを執り行ったエルサレム総大司教は「ガザでの苦しみは続いている」と語りました。
一方、そのガザでも、キリスト教徒のパレスチナ人らが教会に集まり、クリスマスを祝いました。
ガザ市にあるこの教会は、戦闘からの避難所として、キリスト教徒だけでなくイスラム教徒の避難民も受け入れ、これまでに数百人を保護してきたということです。
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