(ブルームバーグ):米国では今年、経済の不確実性や政府機関閉鎖で旅行需要が大きく揺れ動いた1年となった。そうした中、航空業界はこのホリデーシーズンに旅客数が過去最高に達すると見込んでいる。
航空業界団体エアラインズ・フォー・アメリカによると、12月19日から来年1月5日にかけての1日平均の利用者数は290万人と、前年より1.5%増える見通しだ。
米自動車協会(AAA)は別の声明で、この期間の国内線運賃は往復で平均900ドル(約14万円)と、前年比で7%上昇するとした。

ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によると、同地域の空港では12月22日から1月4日にかけて前年比1%増となる570万人の利用が見込まれており、過去最高を更新する見込みだ。
中西部では、シカゴのオヘア国際空港とミッドウェー国際空港を利用する旅客がホリデーシーズン中に約480万人に達する見込みで、これは前年比で約6%増となる。
またダラス・フォートワース国際空港では、前年比3.2%増となる約500万人の利用を想定している。
ニューヨークやシカゴなど各地の空港で大規模改修が進む中、空港当局は工事や交通渋滞による影響を見越して、時間に余裕を持って行動するよう利用者に呼び掛けている。
航空会社は今年、1年を通じて苦戦を強いられてきた。トランプ大統領が4月に発表した関税が経済の不確実性を高め、一部の航空会社は通期の業績予想を取り下げた。
夏場に予約は回復したものの、秋の政府機関閉鎖を受け、米連邦航空局(FAA)は管制官や保安要員の不足を理由に、全米40の主要空港で一時的に減便措置を講じた。
原題:US Airlines See Record Holiday Travel Even as Airfares Climb(抜粋)
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