東京電力の柏崎刈羽原発をめぐり、経団連の筒井会長は、「首都圏に電力供給する重要電源だ」と再稼働に期待感を示す一方、国と東電に対し、新潟県民の理解に向けた取り組みなどを求めました。

経団連 筒井会長
「(新潟県の)花角知事をはじめ県政の方々が、今般の結論を導かれたことに深く敬意を表する。エネルギーの安定供給に寄与し、首都圏に電力を供給してもらう重要電源だ」

筒井会長は23日の会見でこのように述べて、柏崎刈羽原発の再稼働を了承した新潟県への感謝や、その重みを踏まえた期待感を示しました。

一方で、国と東京電力に対しては、▼安全対策の実行や、▼新潟県民の理解が培われるような取り組みを進めるよう注文をつけました。

また、筒井会長は、来月計画している経済界の中国訪問について問われ、「調整中だと理解したいが、見通しは必ずしも明るくない」として、不透明感が強まっていることを示唆しました。

そのうえで、「来年のしかるべき時期に訪問することの重要性は、私としては大事にしたい。状況を注視していきたい」としています。