(ブルームバーグ):アルファベットは22日、クリーンエネルギー開発企業インターセクト・パワーを、既存債務を引き受けた上で現金47億5000万ドル(約7450億円)で買収することで合意したと発表した。アルファベットが進める人工知能(AI)向けデータセンター基盤の大幅拡大に関連する取引の中では、最大級のものだ。
AIデータセンターなどにより電力需要が数十年ぶりに急増し、老朽化した米国の送電網が対応しきれない状況の中、アルファベットは、傘下のグーグルのデータセンター向け電力供給源を拡大する狙いがある。ブルームバーグは昨年、グーグルがデータセンター施設に隣接する大規模発電所の建設でインターセクトと提携し、同社の少数株を取得したと報じた。
グーグルとアルファベットのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は「インターセクトは、私たちが容量を拡大し、新たなデータセンターの負荷に連動した新規発電設備を迅速に建設し、米国の革新とリーダーシップを推進するエネルギーソリューションの再構築を進める上で後押しとなる」とのコメントを発表した。
AIを巡る競争は、データセンターと電力業界におけるM&A(企業の合併・買収)を加速させている。ソフトバンクグループはデータセンター運営会社スイッチなどの買収候補を検討中だ。サンドブルック・キャピタルは電力需要の増加を受け、公益事業会社ユナイテッド・ユーティリティー・サービスを買収する。
大手テック企業は、より大規模なデータセンター建設を推進する中で、電源の確保を競っている。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトと同様、グーグルも野心的な気候目標と、AIによるエネルギー需要増加のバランスに苦慮している。2024年、同社はデータセンター運営により過去5年間で炭素排出量が48%増加したと発表した。
プライベート・エクイティ(PE、未公開株)投資会社TPGが支援するインターセクトは、太陽光発電や蓄電池プロジェクトなど、大規模データセンター向けのクリーンエネルギーに注力してきた。同社は今年、テキサス州の巨大施設を売り込むため、超大企業に接近している。豊富な風力・太陽光資源があるとして、インターセクトのシェルドン・キンバーCEOは同州を「エネルギーのディズニーランド」と呼んでいる。
インターセクトのウェブサイトによると、米国で稼働中または建設中の同社エネルギー資産は150億ドル規模に上る。
アルファベット広報によると、買収の一環として、同社は既にグーグルと契約済みの開発中資産を含め、インターセクトの電力開発プラットフォームとチームを取得する。
インターセクトはグーグルとは別の自社ブランドを維持し、キンバー氏が引き続き指揮を執る。テキサス州とカリフォルニア州にある同社の資産で、他の顧客と契約済みのものは買収対象外となる。以前インターセクトに出資していたTPGライズ・クライメートは、こうした資産に対する持ち分を維持する。
原題:Alphabet to Buy Data Center Partner Intersect for $4.75 Billion(抜粋)
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