(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は18日、政策委員会会合を開き、中銀預金金利を2%に維持すると決定した。インフレ率が目標値の2%付近で推移し、ユーロ圏が世界的なショックを乗り切っていることを受け、政策金利を4回連続で据え置いた。
政策当局者は今後の対応について何の示唆もせず、今後のデータに基づき会合ごとに判断すると強調した。
併せて発表した経済予測では、インフレ率が今後2年間は2%を下回るものの、2028年には2%に回帰すると見込んだ。経済成長の見通しは引き上げた。ECBは声明で「新たな見通しは、インフレ率が中期的に2%の目標値で安定することを再確認するものだ」と述べた。
事情に詳しい関係者によると、ECB当局者は、最新の経済予測を踏まえ、利下げ局面は終了する公算が非常に大きいとみている。
匿名を希望する関係者らは、重大なショックがなければ、中銀預金金利は2%で維持できるはずだとしている。この見解は、ECBが今後2年間は現状維持を続けると予想するエコノミストらの見通しとも一致する。投資家も、近い将来の利上げや利下げの可能性は低いと織り込んでいる。
会合後、ユーロは上昇し、一時1ユーロ=1.1763ドル前後となった。ドイツ債は小幅に下落し、10年債利回りが一時1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い2.87%となった。
ラガルド総裁は会合後の記者会見で、「私たちは現状が良好と再確認したが、それは停滞を意味しない」と語った。また、「本日の金利据え置きの決定は全会一致だったが、同時に、あらゆる選択肢をテーブルに残すべきだという見解でも全員が一致した」と強調した。
行動急がず
ラガルド氏は、今後数年間の成長の主たる原動力は内需となるとの見込みを示した。
ラガルド氏は「企業投資とインフラ・防衛分野での政府の大規模支出が、経済を支える基盤としてますます重要性を増すだろう。ただし、貿易を取り巻く厳しい環境が引き続き足かせとなる可能性が高い」と述べた。
インフレに関しては、物価上昇率が目標ペースを下回る見通しであっても、急いで行動を取る必要はないとの見方をECB当局者の多くは示唆している。シュナーベル理事は今月、2%目標からの小さなかい離については懸念しないと発言した。アナリスト向けの調査では、27年末までECBの金利は現状で維持されると見込まれている。
ラガルド氏は「インフレ率は、過去のエネルギー価格上昇分が比較対象から外れることを主要因に、短期的には低下する見込みだ。その後、エネルギー価格の急上昇に伴い、28年には目標値に戻るだろう」と語った。
原題:ECB Holds Rates With Growth Firmer and Inflation Near Target (3)、ECB Officials Say Their Cycle of Rate Cuts Is Most Likely Over(抜粋)
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