(ブルームバーグ):原油先物相場は17日の取引で上昇。米国がロシアが和平案を拒否した場合に新たな制裁措置を準備しているほか、ベネズエラ沖で制裁対象タンカーの封鎖に動いていることが背景にある。
北海ブレント先物は一時2.5%上昇し、1バレル=60ドルを上回った。関係者によると米政府は、ロシアの石油を秘密裏に輸送する「シャドーフリート(影の船団)」や、その取引の仲介業者に制裁を科す可能性を検討している。
また米国がベネズエラ政府への圧力を一段と強めるなか、トランプ大統領は「ベネズエラは南米史上最大の艦隊に完全に包囲されている」とSNSに投稿。「艦隊はさらに拡大する。ベネズエラはかつてわれわれから盗んだ石油や土地、その他の資産を米国に全て返還するまで、これまで経験したことのない衝撃を受けることになる」ともコメントした。
地政学リスクが意識されて原油相場は持ち直したものの、ベネズエラの産油量は世界供給の1%未満にとどまるため、需給面への影響は限定的との見方もある。また一連の対ロシア制裁は、これまでのところプーチン大統領の判断を変えるには至らず、輸出も大きく減ってはいない。
原油は年間ベースで下落に向かっており、来年も供給が需要を上回る見通しだ。来年に見込まれる供給過剰は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で需要が消失した2020年を除き、年間で前例のない規模に上るとみられる。
原題:Oil Rallies as Geopolitical Risks Mount From Russia to Venezuela(抜粋)
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