(ブルームバーグ):破綻した米自動車部品メーカー、ファースト・ブランズ・グループの創業者パトリック・ジェームズ氏は、数億ドルの不正な私的流用を同氏が行ったという訴えを退けるよう裁判所に求めた。オフバランスシート(簿外)ファイナンスを提供した金融会社の「略奪的」行為が破産申請につながったと主張した。
ジェームズ氏は、代理人の弁護士が15日に裁判所に提出した答弁書で、ファースト・ブランズ破綻の責任を同氏だけに負わせることを正当化する証拠は不十分だと訴えた。経営破綻については、貸し手が「多額の利益を得た」簿外貸し付けのコストに加え、金利上昇や関税を含む一連の外部要因に同社が耐えきれなかったと説明した。同氏は不正行為を否定している。
ファースト・ブランズの暫定最高経営責任者(CEO)に就任したチャールズ・ムーア氏は先月、ヒューストンのテキサス州南部地区連邦破産裁判所で開かれた審理で、ジェームズ氏が、会社の現金数億ドルを個人の銀行口座や家族信託、同氏が経営を支配する企業に送金するよう経理部門に指示していたと証言していた。
「簿外ファイナンスを提供した貸し手の略奪的行為が、連邦破産法11条の適用申請に至る数週間、会社に打撃を与えた」とジェームズ氏は反論し、ファイナンス契約を「高利貸的」と表現した。
ジェームズ氏は、貸し手のオンセット・ファイナンシャルに特に言及し、「過酷な手数料」を課し、ファイナンシング契約は「企業向けのペイデイローン(短期の高金利融資)」にむしろ近いとの見方を示した。裁判書類によれば、オンセットは、ファースト・ブランズから買い取った設備と在庫をリースバックしており、債権額は20億ドル(約3100億円)を上回る。
オンセットの広報担当者は「ジェームズ氏と関連企業からの詐欺の申し立ては全く驚くべきものであり、オンセットは今回の破産手続きにおいても、ジェームズ氏らに対しても、しっかり主張を展開し、自社の立場を擁護し続ける」とコメントした。
ファースト・ブランズの広報担当はコメントを控えた。
原題:First Brands Founder Blames ‘Predatory’ Lenders for Bankruptcy(抜粋)
(暫定CEOの証言内容を追加して更新します)
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