国会の会期末をあすに控え、自民党と日本維新の会は衆議院の議員定数削減法案の成立を見送る方針を固めました。このあと高市総理と維新の吉村代表が会談し、来年の通常国会での成立を目指す方針を確認する見通しです。
日本維新の会 吉村洋文 代表
「会期延長をしてでも、ぼくは結論を出すべきだと思います」
先週、議員定数削減法案をめぐってこう訴えていた維新の吉村代表。しかし、あすの会期末を前に断念する形となりました。
自民党 鈴木俊一 幹事長
「率直に申し上げて、そういうような(定数削減法案の)成立に向けてですね、スケジュール感っていうのが今見出せない状況でありますので、会期延長ということはまず考えにくくなった」
きょう、今の国会の会期延長に否定的な考えを示した自民党の鈴木幹事長。定数削減法案は依然として国会で審議入りの見通しが立たず、自民・維新の両党は、今の国会での成立を見送る方針を固めました。
このあと両党の党首が会談し、来年の通常国会での成立を目指す方針を確認する見通しです。
自民党閣僚経験者
「採決を強行すると言ったら造反する議員も出てくるだろう」
今の国会で成立を目指すよう強く主張していた維新に対し、自民党内では慎重論が根強くあった定数削減法案。議論の場は来年に持ち越しとなりますが、早くも維新の内部からは…
維新幹部
「今の国会で出来なかったことを自民党が来年の通常国会でやるわけがない」
連立に亀裂が入るという深刻な事態にもなりかねない状況です。
立憲・安住幹事長「連立優先で中身のない法案。当然の結果」 定数削減法案の成立見送り受け