日本生命保険が医療情報システム開発などを手掛けるメディカル・データ・ビジョン(MDV)を株式公開買い付け(TOB)で買収することが13日、関係者への取材で分かった。買収額は最大で600億円程度となるとみられる。

関係者によると、日本生命が近くMDVに対してTOBを実施する。MDVはTOBに賛同する見通しで、TOBが成立すればMDVは東証プライム市場を上場廃止になる見込み。日本生命の広報担当者はコメントを控えた。MDVからはコメントを得られていない。日本生命が国内の上場企業にTOBを実施するのは初めて。

MDVのウェブサイトによると、同社は医療情報統合システムの開発のほか、医療データの分析や調査などを行っている。日本生命は2024年に介護最大手のニチイ学館を傘下に持つニチイホールディングス(HD)を約2100億円で買収するなどヘルスケアなど保険以外のビジネスを拡大させている。

日本生命によるMDV買収については日本経済新聞が13日に先に報じていた。

Photographer: Bloomberg

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