(ブルームバーグ):12日の欧州債券市場は売りが先行した。
ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.86%で取引を終えた。30年債利回りは3bp上昇し3.48%となった。
英10年債利回り利回りは3bp上昇し、4.52%だった。英国の10月の国内総生産(GDP)が0.1%と9月に続き縮小したことを受け、金融市場はイングランド銀行(英中央銀行)の追加利下げ観測を強めた。スワップ市場は来年末までに英中銀が60bpの金融緩和を行うと見込んでいる。11日時点から3bp拡大した。
欧州株は下落した。朝方は上昇し、一時は過去最高値の更新に近づいたが、米テック関連株の売りによる下押し圧力を受けた。
ストックス欧州600種指数は前日比0.5%安で取引を終え、11月18日以来の下げ幅となった。
オラクルやブロードコムなど米テック株の下落に伴い、オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングが1.7%下落した。
スイスのUBSグループの株価は一時5%高と2008年以来の高値を記録した。スイスの中道右派議員グループが、スイス政府が同行に課そうとしている資本要件の緩和案を示したことが好感された。旅行やレジャー、公益事業株も上昇した。
12月12日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Retreat as US Tech Selloff Thwarts Fresh Record、Stoxx 600 Index Falls 0.5%; ASML Leads Decline、Traders Add to BOE Rate-Cut Wagers After UK Economy Contracts (抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Sagarika Jaisinghani、Kwaku Gyasi.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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