(ブルームバーグ):特別買収目的会社(SPAC)との事業統合を通じて、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した米ビットコイン投資会社トゥエンティワン・キャピタルの株価が、取引初日の9日に20%急落した。
SPACのキャンター・エクイティ・パートナーズと合併し、暗号資産(仮想通貨)上場企業の一つとなったトゥエンティワンは9日の米株市場で、SPACの終値(14.27ドル)を下回る10.74ドルで寄り付き、11.42ドルで取引を終了した。届け出資料に記載された発行済み株式数に基づく時価総額は約40億ドル(約6260億円)となった。
トゥエンティワンは、米投資銀行キャンターフィッツジェラルドの関連会社とステーブルコイン発行会社テザー・ホールディングス、ソフトバンクグループが共同で設立した。テザーとビットフィネックスが過半数を保有し、ソフトバンクGも出資する。
ラトニック米商務長官の息子で、キャンターフィッツジェラルドの会長を務めるブランドン・ラトニック氏は、キャンター・エクイティ・パートナーズの最高経営責任者(CEO)を兼務する。
トゥエンティワンは、マイケル・セイラー氏らが創業した米ストラテジー(旧マイクロストラテジー)のモデルに倣い、約39億ドル相当のビットコインを保有する。暗号資産の金融インフラの構築に取り組むほか、ビットコインに関するメディアや教育リソースの開発も行う予定だ。

原題:Bitcoin Firm Twenty One Falls 20% After Cantor Equity Merger (2)(抜粋)
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