(ブルームバーグ):ヘッジファンド運営会社タイガー・グローバル・マネジメントのベンチャーキャピタルビジネスは、オーバーペースにならない投資で、より小規模なファンドを組成する初期の戦略に戻ろうとしている。この手法が最も高いリターンを生むという。
チェース・コールマン氏が創業したタイガー・グローバルは、新たなベンチャーファンドで約22億ドル(約3430億円)を集めることを目指す。8日の投資家宛ての書簡によれば、新規ファンドは前回とほぼ同程度に抑える。
前の二つのファンドは67億ドルと127億ドルをそれぞれ集め、同社にとって過去最大規模の非流動性資産プールとなったが、方針を転換した。
タイガー・グローバルの最初の「プライベート・インベストメント・パートナーズ(PIP)」ファンド10本(いずれも運用資産30億ドル未満、投資件数50件未満)の内部収益率(IRR)は23%だった。
新たなファンド「PIP 17」は、戦略と規模、構成の点で初期のファンドや直近のファンドに似たものとなる見通し。コールマン氏を含むタイガー内部の関係者が最大の投資家となり、3月18日のファーストクローズ(最初の締め切り)を予定する。
同社はコメントを控えた。
20年余りスタートアップ企業を支援してきたタイガーは、より穏やかな投資ペースを志向している。数百件の可能性を評価した結果、今年の新規投資はわずか9件にとどまった。

原題:Tiger Global Returns to Roots With $2.2 Billion VC Goal (1)(抜粋)
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