(ブルームバーグ):米ウォルト・ディズニーは、人気コメディアンで深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」の司会者ジミー・キンメル氏を少なくとももう1年続投させる方針だ。
事情に詳しい関係者4人によると、キンメル氏(58)はディズニー傘下ABCと新たに1年契約を結び、2027年5月まで「ジミー・キンメル・ライブ!」の司会を務める。保守系の政治活動家チャーリー・カーク氏の射殺事件を巡る発言で、番組は9月に一時休止していた。
情報が公になっていないとして匿名を条件に話した関係者によれば、キンメル氏は8日、自身のスタッフに延長を伝えた。現行契約は来年5月に満了を迎える。
キンメル氏とディズニーは数カ月前に契約延長で合意していたが、CBSの深夜トーク番組で司会を務めるスティーブン・コルベア氏への配慮から発表を遅らせていたと、関係者は語った。CBSは7月、「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア」が26年5月に終了すると発表していた。
キンメル氏はその後、カーク氏に関する発言を巡る問題と、トランプ米大統領による批判、番組の一時中断を受け、発表時期を再度調整することになった。
元ラジオパーソナリティーのキンメル氏は、2003年からトーク番組の司会を務めている。ディズニーとの関係は同番組にとどまらず、アカデミー賞の司会、広告主向け年次プレゼンテーションへの定期出演、クイズ番組「Who Wants to Be a Millionaire?」リブート版の司会などの活動を展開してきた。
他の深夜コメディー番組同様、「ジミー・キンメル・ライブ!」も視聴者減に直面している。番組は数百人を雇用しているが、広告収入の減少を補うためコスト削減を進めている。
キンメル氏はここ数年、番組の打ち切りをほのめかしてきた。深夜番組が現在の形で長く存続するとは思えないとする一方、コルベア氏と同時期に去ることは望まなかった。
かつて文化的影響力の大きかった深夜番組は、若年層がライブ型のテレビからオンラインに流れ、時事ユーモアがSNSで拡散するようになったことで、存在感を維持するのに苦労している。
原題:Jimmy Kimmel Extends Deal With Disney’s ABC for at Least a Year(抜粋)
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