(ブルームバーグ):人工知能(AI)ブームで株価が年初来で3倍超と急伸しているSKハイニックスを巡り、韓国取引所は9日、1日だけ有効の「投資注意銘柄」に指定した。11月初旬の同様の措置以来、約1カ月ぶりとなる。
この措置は直ちに売買を停止するものではないが、投資家に慎重な対応を促すシグナルとなる。SKハイニックスの株価は序盤の取引で一時1.7%下落した。
AIブームに乗じた関連企業の株価上昇が続く中、世界のハイテク株にはバブル懸念がくすぶっている。高帯域幅メモリー(HBM)でエヌビディアの主要サプライヤーであるSKハイニックスの株価は年初来で232%上昇している。

こうした注意喚起は、出来高や株価に突然かつ説明しにくい大きな変動が生じた場合に発動される。SKハイニックス株は8日、同社が米国預託証券(ADR)の発行を計画しているとの思惑から6.1%上昇した。同社はADRに関して「確認された事実はない」としている。
今後、取引所がアラートレベルを引き上げれば、信用取引の制限や1日売買停止などに発展する可能性がある。
原題:SK Hynix Shares Draw Second Exchange Caution on Blistering Rally(抜粋)
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