中国の福建省にある海事局は、台湾海峡南部の海域ではじめて救助訓練を行ったと発表しました。日本や台湾周辺で中国の艦船の活動が活発になっています。

福建省の海事局によりますと、6日、台湾海峡南部の海域で遭難者の捜索・救助訓練が行われ、大型の救助船など4隻の船とおよそ100人が参加しました。

訓練は、輸送船で火災が発生し乗員が海に落下したという想定で行われ、捜索・救助の手順を確認したということです。

中国メディアによりますと、この海域で救助訓練が行われたのははじめてだということです。

また、訓練に参加した船のうち3隻は台湾海峡の中部の海域でパトロールを行い、通過する船舶に対して別の船との衝突を防ぐよう呼びかけるなどしたということです。中国としては、こうした訓練を実施することで台湾海峡での法執行能力をアピールする狙いがあります。

ロイター通信は先週、中国軍や海警局が東アジアの海域に100隻以上の艦船を展開していると報じました。

また、防衛省は6日、中国の空母「遼寧」が沖縄県の本島と宮古島の間の海域を太平洋に向けて通過したと発表していて、中国軍や海警局の東シナ海での活動が活発化しています。