ヨーロッパの首脳らが行ったウクライナをめぐる協議の中で、フランスのマクロン大統領が「アメリカは領土問題について裏切る可能性がある」などと発言していたと、ドイツの有力誌が報じました。

ドイツの有力誌「シュピーゲル」は、今月1日にヨーロッパの首脳らとウクライナのゼレンスキー大統領が行った電話協議の議事録を入手したと伝えました。

その中で、フランスのマクロン大統領が「アメリカは領土問題で裏切る可能性がある」などと厳しい言葉で警告したということです。また、ドイツのメルツ首相も「アメリカは小細工をしている」などと懸念を示したとしています。

フランス大統領府は「大統領はそのようなことは言っていない」と発言を否定したということですが、シュピーゲル誌は、アメリカのトランプ政権が主導するウクライナ和平計画へのヨーロッパ諸国の不信感を露呈していると伝えています。