復旧めど立たず…専門家は「想定外の災害」

市民生活を襲った、まさかの事態。それを招いた広範囲のガス漏れは、なぜ起きてしまったのでしょうか。

山口合同ガスの会見
「整圧器の異常によるものと。通常の圧力の12倍の圧力がかかったというふうに考えられます」

通常、都市ガスは整圧器で圧力を調整した上で各家庭に供給されますが、この整圧器に何らかの異常が起きたことが原因だとしています。

2025年2月の定期点検で異常はなかったとしていますが、この整圧器には、圧力が上がった場合に作動する緊急遮断弁が設置されていなかったということです。

今回の事態に、専門家は…

元東京消防庁警防部長 佐藤康雄氏
「想定外の災害が起きたという感じ。今回ガバナ(整圧器)が作動不良を起こしたことがひとつあるが、緊急遮断弁が作動すればこういうことは起きていない。ミスが重なったことで災害に繋がったといえる」

ガス会社は、一部地域についてガスの供給を再開しましたが、全域での再開のめどは未定だとしています。

今回のようなケースは稀だといいますが、ただ、もしガス漏れが疑われる状況になった場合、どう対応すればいいのでしょうか。

元東京消防庁警防部長 佐藤康雄氏
「(ガス)くさいかなと思っても、その時にすぐ対応しないとガスの臭いを感じなくなる。まず換気をしっかりやること、火気や電気も含め注意する、元(ガス栓)も閉めないといけない」