レアアース輸出規制の可能性は 経済損失は3か月間で6600億円の試算も
緊張する日中関係。経済面で懸念されるのは、レアアースの輸出規制だ。28日の国会でも…
公明党 西園勝秀 衆院議員(衆・外務委員会)
「レアアースの輸出が止められることも、想定しておかなければならない」
経済産業省 担当者(衆・外務委員会)
「現状、我が国はレアアースの約7割を中国から輸入している」
レアアースとはレアメタルの一種。スマートフォンや自動車のモーターなど、幅広い分野で不可欠な資源だ。

世界のレアアース生産量の約7割(69.2%)という圧倒的なシェアを誇る中国。
野村総研は、中国がレアアースの輸出を3か月間規制した場合、日本の経済損失は6600億円に上ると試算している。(野村総合研究所・木内登英エグゼクティブ・エコノミストの試算)

「レアメタル王」の異名を持つ会社経営者・中村繁夫さん(77)。
約半世紀前からこの資源に注目していた。商社マンとして買い付けのため、世界各国を飛び回る様子を報道特集は密着取材していた。
中村繁夫さん(1986年放送「報道特集」)
「1970年代の石油ショックが、1980年代のレアメタル戦争に移っている」

1998年に中村さんが訪れた中国のレアアース工場の写真もある。中国にはこれまで300回以上訪れてきたという。
中国は2010年、尖閣諸島沖で起きた海上保安庁の巡視船と漁船の衝突事件後、日本へのレアアース輸出を制限した。
今回もこのカードを切る可能性はあるのか。

資源開発会社を経営 中村繁夫さん(77)
「2010年は(中国は)いけいけ、どんどんだった。経済は抜群、あのときは。現在は逆なんですよ、最悪なんです。不動産もバブルが弾けて」
「ただでさえ立場が良くないのに、WTO(世界貿易機関)に呼ばれて、ごちゃごちゃやるのは、(中国は)鬱陶しいなと思ってる」
「刀を出して『切るぞ、切るぞ』と言って、本当に切ってしまったら終わりなんです、ケンカは。『切るぞ切るぞ』と言っているところは、ゲームなんでしょうけれども。中国もバカじゃないからね。(レアアースを)高値で売った方が産業界も助かるでしょう」